Learning Creators Lab 2016一回目「探究学習を概観を把握する」報告

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10月29日、×探究の初動プログラム、Learning Creators Lab2016 がスタートしました!

教員約20名、学校外で先進的な教育活動をされている約10名が第一期のメンバーです。

 

本プログラムは、理論と実践を組み合わせ、合宿でチーム編成をしたグループメンバーと協働設計で探究プロジェクトを開発・実施していく1年間のプログラムですが、今回はその中でも本当の第一回目。初めて会う人たちなので、目的や理念を共有しつつ、アイスブレイクをし、探究が何かの理論概観をした後に、実際に探究授業を体験していきます。

 

まず、全体監修をしてくださっている東京学芸大学大学院の岩瀬直樹先生より、×探究の理念とコンセプト、チャレンジ、ゴールについて説明いただきました。

 

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ちなみに、理念・チャレンジ・ゴールは以下の通りです。

 

1)×探究の理念

「良質な探究学習の一般普及」

 

2)×探究の三つのチャレンジ

1.”教育”と”教育の外”の壁を超える

2.特定の”教育手法”の壁を超える

3.理論と実践の壁を超える

 

3)ゴール

1)複数の探究の理論から自分なりの探究観を見出す

2)教育者としての自己変容を遂げる(価値観の変容)

3)よき仲間と共に自信を持って探究学習を実践できるようになる

 

次に、Session2で、アイスブレイクもかねて、探究とは何か、現時点でどう思っているか、現場でどういう実践をしているかなどディスカッションをしました。

 

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Session3は、理論概観でした。

こたえのない学校リサーチフェロー桐田敬介より「探究の理論とは何か?」についてお話しさせていただきました。探究的な学びといっても、イエナプラン、ドルトンプラン、PBL、IB、プロジェクトアドベンチャー、P4Cなどたくさんあります。その中でも、比較思想に焦点を当てて、理論系譜について説明していきました。ジョン・デューイの「探究」概念が国際バカロレア、プロジェクトアドベンチャー、哲学対話の源流となっていること、またイエナプランのペーターゼンとジョン・デューイは直接のつながりはないものの、共に自然教育や作業教育などを推進する18世紀以降のルソーの系譜を引き継いでおり、一旦2016年度はジョン・デューイの探究概念を補助線にして探究的な学びを考えていくことで、様々な分野に共通する「良質な探究」の側面が整理される可能性があるかもしれないという仮説をもちながら、さらにリサーチを進めていくことになりました。

 

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Session4。最後のセッションは、デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授にゲストスピーカーとして登壇いただき、「デジタルテクノロジーでの学習は探究か」というテーマで探究授業を実際に体験しました。

 

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格差を生み出しにくい日本の教育制度は世界に誇るべきシステムでありながらも、時代は答えのない世界に突入しており、テクノロジーの進化により、一部の学習者が先に行ってしまう現象がどんどん加速する。結局テクノロジーの進化が止まらないのであれば、そのトレンドを前提とした制度再考の必要性があることが示されました。

一方で、テクノロジーを使った学びは、どの分野にも”効く”のではなく、学習意欲の高い対象者には有効に作用するが、モチベーションの低い層に対しては実際の教員のサポートが必要なことも示されました。

この後、デジタルテクノロジーの進化が止まらないのであれば、デジタルテクノロジーの導入によって、個人の学び・授業の形態・学校の在り方の何が変わり、どのような変化が起きるかを、1)個人の学び 2)授業の形 3)学校の在り方の3つの観点からディスカッションしていきました。

 

5時間の講義は以上です。そして、次回はいよいよ合宿! 合宿の講師として担当いただく西多摩PACEの甲斐崎先生、岩瀬先生と「せんせいのつくり方」で共著されたプロジェクトアドベンチャージャパンの寺中祥吾さんも実は飛び入り参加され、ご挨拶いただきました。合宿はどんなことになるのでしょうか?ワクワクです。

 

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どうもありがとうございました!これから1年、どうぞよろしくお願いいたします。

 

プログラムの詳細はこちらから
http://xtanqlcl.kotaenonai.org/

<主催>一般社団法人こたえのない学校

http://kotaenonai.org/

<共催>株式会社LITALICO