LCLとは

Learning Creator’s Labとは

 

基本コンセプト

「子ども(大人も)はもともと学びの種を持っている」ということをスタート地点とし、自分の経験をもとに、仮説・もしくは問いをたて、新しい経験を重ね、より深く新しい理解レベルへと主体的に学んでいく過程を“探究する学び”と位置づけます。

その上で、探究する学びの場を広げる人は自らが探究者であるという考えに立ちます。

また、探究は一人ではできません。探究者は協働者でもあるという考えから、関わる人が相互に刺激しあう環境をつくっていきます。
参加者が自分なりの“探究観”を持ち、“探究を探究する場”としてのコミュニティを形成していきたいと思っています。

 

三つのチャレンジ

LCLでは、今までの教育の世界でなかなか超えられなかった以下の3つの「壁」を乗り越えるチャレンジに取り組みます。

 

1.”教育”と”教育の外”の壁を超える

教育に携わるといえば、今までは”先生”という立場の人でした。しかし、21世紀は産業構造がハイスピードで変化し、極めて見通しのつきにくい時代となります。こうした時代に於いて、これだけを学べば安心という領域の設定は極めて難しいものです。これからは子どもの教育に携わる大人も、恐れずに新しいことを学び続け、自己更新していく中で子どもたちと向き合わなければなりません。本プログラムでは、「教科書」から飛び出し、学ぶ対象を「世界」に広げ、多様なバックグラウンドを持つ個人が一緒になって創る新しい教育の在り方を模索していきます。

 

2.特定の”教育手法”の壁を超える

2020年からの次期学習指導要領改訂に向けて「探究」という言葉の認知も上がってきました。しかし、実践者によってその手法やアプローチは様々です。では、何をもって自分は探究学習を実践していると自信を持って言えるのか。カメラ工作の授業と、工場のラインでカメラの製造工程に立つことの差は何か。「おしゃべり」と「対話」の差は何か。はたまた「体験」と「探究」の違いは何なのか。本プログラムでは、ジョン・デューイをはじめとした先人の教育者の知恵を尊重し、「探究」を切り口にしっかりとした理論背景を踏まえた複数の教育フレームワークやカリキュラムから複眼的に見つつ、まさに「探究とは何か」を探究していきます。

 

3.リアルな探究ミッションに取り組み、理論と実践の壁を超える

ワークショップへの出席を重ねて、理論は頭に入ったとしても「理論を知る」から「実践ができる」までには大きな距離があり、また「とりあえず実践ができる」から「自信を持ってより良い実践を行い、絶えず実践更新をし続ける」の間にも大きな隔たりがあります。ユトレヒト大学のコルトハーヘン教授の指摘にもあるように、理論を実践に落とし込むには、実は教育者が自身の感情や価値観について批判的に内省し、自己変容を遂げるプロセスが必要です。新しい理論を実践に落としたいと思えば、自分自身が変わらなければなりません。本プログラムでは、理論と実践を両輪で回しながら、内省を進め、自己変容を遂げることができることを目的とします。

 

 

 

LCLの学びの特徴

1) 多様なバックグラウンドを持ったチームで協働プロジェクトとして学ぶ

教育実践者自らが協働で学び、協働で”学び”を設計することが、子どもの”協働する学び”の実践に一番有効だという考えから、後述する探究プロジェクトをチーム協働で作成・実践していきます。

2)複数の教育フレームワークから学ぶ

ジョン・デューイをはじめとした先人の教育者の知恵を尊重し、「探究」を切り口にしっかりとした理論背景を踏まえた教育フレームワークやカリキュラムから複眼的に見つつ、まさに「探究とは何か」を探究していきます。

3) リアルな社会課題をベースとしたコラボレーションプロジェクトに取り組む

LCLで目指すのは、「上手に教える先生」ではなく、「自ら探究し、社会を切り開いていく教育者」です。子どもたちに失敗を恐れず、力強く社会を変革していってもらいたいのであれば、まずかかわる大人・教師が失敗を恐れず閉塞感のある社会や学びの環境に変革をもたらすべきと考えます。そんな日本の教育の未来を変えていく先生・教育者の方に来ていただきたいと思っています。LCLでは、2期より社会の最先端で探究する企業や人たちとのコラボレーションプロジェクトで教育の未来を変えるミッションに取り組んでいただきます。

 

 

探究プロジェクトとは?

本プログラムでは、初回の合宿とその後のミーティングを通じてチームを編成し、半年間の探究プロジェクトを推進していきます。LCLのワークショップの時間やその他の時間を使ってチームが主体的にプロジェクトを前進させます。探究プロジェクトにはメンターがつき、理論面からのプロジェクトサポートを行います。

 

LCLアルムナイ

アルムナイ(alumni)とは、英語で卒業・同窓生のことです。

LCLでは、“探究する学び”を軸に様々なバックグラウンドを持つメンバーがお互いに刺激を受けあい、助け合いながら、卒業後も教育の世界にイノベーションを起こしていきます。本プログラムは、プログラムが終了したらおしまいではなく、非公開FBグループやオフ会などを通じてその後もアルムナイとして同期はもちろんのこと、2期・3期に続くメンバーと交流を続けます。

LCLの魅力

・志を同じくした、教育への熱い思いを持ったメンバーとの出会いと仲間づくり

・探究の各分野における第一人者から学び、複眼的に“探究”を見る中で自分なりのスタイルを見つけ出す機会

・ワークショップだけではなく、理想を追求したプログラム実践を仲間と共に協働で実践する機会

 

 

私たちの想い

次期学習指導要領の改訂、大学入試改革が進んでいる中で、その根幹となる考え方である社会構成主義的要素を踏まえた「探究学習」に対する関心が高まってきています。

昨今インターネットの発達により社会が激変し、途上国の人たちもオンラインでトップ大学の授業を無料で受けられるようになっています。初代iPhoneが市場にでたのは2007年。まだ10年経っておらず、この先10年の見通しを立てることすら難しくなっています。産業構造も大きく変わり、「個の時代」がやってくるといわれています。そうした中で、子どもたちは「社会に自分を合わせる」のではなく、「自分をよく知り、不確実性の高い社会の中で自分を最大限に発揮する」ことが必要になってきました。

こうした社会の中で、”探究”を切り口とした学びが注目されていることは、確かな流れだと信じる一方で、その定義やアプローチは実践者によりさまざまです。

×探究では、そうした複数の実践について「どちらが正しいか」もしくは「どちらが優れているか」というような対立構造にいれてしまうのではなく、それぞれの実践から学び合い、「そもそも探究とは何か」という問いに向けて、とことん考える場、またそれを頭の中だけで考えるのではなく、体も動かしながら、実際に学びの場を子どもたちも一緒になって皆で共創していける場を創りたいと発足しました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

×探究運営チーム一同