スクール・クラフトマンシップ -民主的で深い学びの場をつくる 2026(2期生)募集!

スクール・クラフトマンシップ 2期 募集要項

 

私は、生徒たちみんなにクラフトマンになってほしいと望んでいます。正確で力強く、美しい作品をつくり上げる生徒たち。自分自身と仲間を大切にし、自らがつくる作品に誇りを持つ人になってほしいのです。  

ロン・バーガー『子どもの誇りに灯をともす』より

 

米国サンディエゴのハイ・テック・ハイ教育大学院とのパートナーシップのもと、学校や学習環境を「公正(equity)」を軸に、深い学びを醸成するためのクラフトマンシップに着目した6ヶ月間の研修プログラムの第2期をスタートします。

「職人」というと、日本では、誇り・美意識をもって極めていく存在と認識されています。生徒たちにクラフトマンになってほしいのであれば、教師もクラフトマンとして、常に自己を磨き続ける必要があります。派手に短期的な結果を求めるのではなく、小さな改善を繰り返しながら、技を磨き、自身も作品(組織)も同時に変化していく。そんな学校文化の担い手になりませんか?

 

🔶1期生の声

 

🔶本プログラムの背景

 

本プログラムは、ハイ・テック・ハイ教育大学院(以下HTH)の修士課程「教育リーダーシップ」の教育過程の主要部分と、第一線のPBL実践者・研究者が集まる国際教育カンファレンス「Deeper Learning Japan」を融合した形で実施します。

 

HTH教育大学院は、世界屈指のPBL校HTHが属する米国の教育機関です。HTHは2000年に米国サンディエゴで設立され、現在全16校に発展。2007年に発足したHTH教育大学院は、深い学びの実現を目指す教育者たちのハブとして、国内外の教育・組織改革に寄与しています。

 

完璧な学校、完璧な教育モデルはありません。しかし、子どもや仲間の声を聴き、自分の願いを大切にしながら、エクセレンス(卓越性)を探究し続けること。そんな志を持つ教育者が、海を越えてつながり、お互いの知見や経験を共有し合えば、深い学びはますます広がるはず。本プログラムは、そのような期待から生まれました。

 

 

🔶本プログラムですること

 

HTH教育大学院の教授陣の知見を得ながら、深い学びとは何かを日本の社会的・教育的文脈に合わせて考え、研修生は理論と現場での実践を行き来しながら課題探究に取り組みます。

 

課題は、当事者、また、自分の声を聴きながら、仲間との対話を通じて、研修生自らが見つけていきます。その課題は、自分の現場がより深い学びを実現する場になるために、自身が本当に取り組みたいものです。

 

第1期の例:

・クラスの中で、声をあげていない子が4人いる。なぜだろう?

・「自分が関わることで、変えてほしい社会状況が少し変えられるかもしれない」というアンケートに肯定的な回答をした生徒が56.6%。なぜだろう?

・外部研修会に年1回以上参加している教員が全体の50%以下。なぜだろう?

・教育で一番大事にしたいことを、学校全体で語る機会がない。なぜだろう?

 

 

🔶本研修の中核となる理論(1)ディーパー・ラーニング

 

中核となる理論はDeeper Learning(ディーパー・ラーニング)。米国発の教育実践モデルです。学習者が21世紀の仕事や市民生活において、自分らしく、他者とともに活き活きと創造的に生きるために必要な高度な思考力、学習への姿勢、協働スキルなどを育むことを目指します。

 

ディーパー・ラーニングで培いたいコンピテンシー:

・批判的思考・問題解決(Critical Thinking & Problem Solving)

・教科の深い理解(Content Expertise)

・効果的なコミュニケーション(Effective Communication)

・協働(Collaboration)

・自己主導型学習(Self-Directed Learning)

・学びへのマインドセット(Academic Mindset)

 

この前提にあるのが「公正(equity)」です。「すべての生徒は生まれながらにして自分らしく生き、他者に貢献することができる能力と創造性を持っている」という信念によって支えられ、学び場が民主的であることで学びは深まります。

 

 

🔶本研修の中核となる理論(2)CI (継続的改善)

 

Continuous Improvement(CI)は、常に小さな改善を積み重ねて、より良い成果を追求していくための実践的理論です。起源は日本の「改善(Kaizen)」にあります。

 

HTHは、CIを「現場の声に基づき、小さな変化を繰り返しながら、教育の質と公正性を継続的に高めていく実践的アプローチ」として位置付け、「教育の公正性」と「当事者の声(生徒・教員・保護者など)」を中心に据えています。  

 

本来、CIでは、課題を見つけ、改善のためのアクションを計画(Plan)・実行(Do)し、そのプロセスと結果を探究(Study)し、また新たなアクションを起こす(Act)というサイクルを繰り返すことで改善を積み重ねていきます。本研修内ではこのサイクルを繰り返す時間は取れませんが、理論と考え方を身につけることで、研修後の現場での実践につながっていきます。

 

 

🔶こんな方におすすめです

 

・探究学習やPBLを学内で進めていくために、校内の土壌を整備したい

・全国のより良い社会と教育へ思いがある人とつながり、学び合いたい

・HTHの教育者から、いつか直接学んでみたいと思っていた

・現場の風通しをより良くしたい。でも、具体が漠然としている

・自らの教育者としてのあり方を問い直したい

・自分の願いと違和感をもっと大事にしたい

 

本プログラムは学校・教育関係者だけでなく、企業やNPOの方なども参加できます。

 

「探究学習のノウハウが知りたい」「白黒つけたい」「こたえが欲しい」という方にはおすすめできないかもしれません。

 

 

🔶スクール・クラフトマンの技(本研修で身につける技) 

 

本研修は以下の要素と方法論で進みながら、それぞれのクラフトマンシップを五つの観点(根・共・磨・歓・響)から磨いていきます。

1)根:Conditions for Deeper Learning
深い学びを醸成するために必要なコンディションを、仲間と共に探究し、共通言語をつくる

 

2)共:Equity & Democratize Learning
 公正性(Equity)の視点から、すべての人が深く学べる場の条件を考え、自分自身のアイデンティティを多角的に見つめ直す

 

3)磨:Continuous Improvement(CI)
 「継続的改善」の理論を軸に、自校の課題を探究し、変革のアイデアを生み出す

 

4)歓:Deeper Learning Conference
教育カンファレンスへの参加を通じて、国内外の実践者とつながり、視野を広げる

 

5)響:Presentations of Learning
学びの集大成として、教育者としての変容と今後の展望を、自分の言葉でステークホルダーに届ける

 

 

 

🔶スケジュール

 

★印が付いている回は対面形式。それ以外はオンラインです。

研修言語は基本的に日本語です。講師が英語話者の場合、日本語で逐次通訳をします。

(スマートフォンなどをご利用で画面に表全体が表示されない場合、表内を横にスクロールしながらご覧ください。)

 

第1回2026年9月23日(祝水)9:00-13:00
オンライン

オリエンテーション〜旅のはじまり〜

Deeper Learningの本質と学びへのエンゲージメントを高める条件を理解する
👤 John Santos
第2回★10/12(祝月)
10:00-17:00
対面・終日

Deeper Learningと改善の文化
お互いを知り、安心して学べるコミュニティをつくる
👤 芦田加奈・岡佑夏・藤原さと
場所:SHIMOKITA COLLEGE(東京・下北沢)
第3回10/24(土)
19:30–21:30
オンライン

Deeper Learningと学びの民主化
学び場の民主化とDEIの基礎を理解し、アイデンティティを多角的に考察する
👤 藤原さと
第4回11/3(祝火)
9:00–13:00
オンライン

Continuous Improvement:
知る



CIの理論的背景を理解し、自校の課題と目標を言語化する
👤 Mari Lim Jones
第5回11/20(金)
19:30–21:30
オンライン

Continuous Improvement:
深める

CIを現場の改善にどう活かすか、1期生の実践から学ぶ
👤 芦田加奈・SC1期生有志
第6回12/12(土)
19:30–21:30
オンライン

Continuous Improvement:
創案する

課題に対する変革アイデアを生み出す
👤 芦田加奈
第7回
1/4(月)〜 5(火)
対面・2日間

Deeper Learning Japan 2027
国内外の実践者と繋がり、Deeper Learningの体験を通じて視野を広げる
場所:関東近郊予定
第8回1/23(土)
19:30–21:30
オンライン

リフレクション:
DLとCIを振り返る

DL JapanとCIの学びを統合し、自分の変容を言語化する
👤 芦田加奈
第9回2/27(土)
16:00–19:00
オンライン


Celebration of Learning:
祝う

自らの変容と展望を、自身の関係者(ステークホルダー)に届ける
👤 芦田加奈・岡佑夏・寺中祥吾・藤原さと

 

日程・内容は変更になる場合があります。

オリエンテーションで、1グループ4人程度のホームグループをつくります。そのホームごとに各セッションの合間にオンラインミーティングを自主開催します。「どんなホームにしたいか?」「どうしたら、よきホームを自分たちでつくることができるだろうか?」チームビルディングや自治を探究しながら取り組むことで、様々な気づきが得られます。1期生からは「ホームがあって良かった」「ホーム制度は(次期も)残して欲しい」という声が寄せられています。中には今でも定期的にミーティングをしているホームも。

 

 

🔶講師紹介

 

ジョン・サントス氏

HTH教育大学院講師

HTH創設期から20年以上、HTHで生物学と環境科学の教鞭をとる。HTH教育大学院でDeeperLearning担当。

UCサンディエゴ校(生物学学士)HTH教育大学院 (教育学修士)

第1回「オリエンテーション〜旅のはじまり〜」のセッションを担当予定。

 

マリ・リム・ジョーンズ氏

HTH教育大学院 Deeper Learning Hub(ディレクター)

12年間教員として初等教育に携わり、そのうちの8年間はHTH小学校にて従事。現在は、HTH教育大学院でDeeper Learning Hubのディレクターを務める。

第4回Continuous Improvement:知る」を担当予定

 

 

 

藤原さと (一社)たえのない学校 代表

https://kotaenonai.org/member/fujiwara-sato/

 


🔶ナビゲーター紹介

 

芦田加奈

2021年から2022年までHTH教育大学院へ留学し、1年間HTH Mesa校でレジデントとして従事。修了後は日本を拠点に、Deeper Learningを実現するための学びのあり方を多分野で探究中。本研修では、研修のナビゲーターとして全体のファシリテーションとコーディネートを担う。

 

 

募集要項


第一次募集〆切:2026年8月9日(日)

定員:約40名 (最少催行人数は30名を予定しています。)

 

応募条件:

(1) 本研修は、理論と実践を接続しながら、learning by doing(やりながら学ぶ)を大事にしているため、事前課題や発表の機会があります。6ヶ月を通じたホームグループでの活動を進めますので、80%以上の出席。ご自身、また全体の学びの質を深めるためにも、真摯に、自律的に取り組む意欲と、他者との学び合う姿勢を期待します。

(2) 言語は、日本語を主言語として進行するため、日本語でのコミュニケーション(発言・読み書き)が必要となります。一部、英語での講義となりますが、通訳があります。

(3) オンライン開催の日程では、Zoomを使用します。スマートフォンからの参加も可能ですが、ディスカッションに参加できるように、ビデオオン・音声オンにできるようにお願いします。また、外出先や移動中からの参加の場合は欠席扱いとなります。基本的にはお控えください。

 

◆ 応募者多数の場合は多様性を考慮した選考を行います。(経験年数や実績は問いません。基本的には申込が早い方と、参加日数の多いかたが優先になりますので、お早めにお申込みください)フォームの自動返信を必ずご確認ください。8月9日(日)までに募集定員に満たない場合は2次募集を実施します。

 

◆ 選考結果は、8月14日(金)までにメールにて行います。その後1週間以内にお振込みください。(クレジットカードでの入金は受け付けておりません)

 

◆ 本研修は大学院ではないため、HTH教育大学院の修士号は得られませんが、HTH教育大学院のコアカリキュラムの一つを受講するイメージで捉えてください。

 

Learning Creator’s Lab本科と連携しており、探究理論の講義部分の録画の視聴が可能です。

 

 

価格 

 

研修費:158,000円(税込)

(LCL本科受講者特典:148,000円(税込))

 

◆含まれているもの:

1)全9回の研修参加費

2)1月5-6日 Deeper Learning Japan 2027カンファレンスの参加費(定価:50,000円相当を含みます。カンファレンスでは、基調講演やワークショップなど、体験的に学び、ネットワークを広げることができます。)

3)Learning Creator’s Lab本科探究理論の講義部分の録画の視聴

 

◆含まれていないもの:

対面での研修参加にかかる交通費・宿泊費

 

◆同じ組織から、複数の方のお申し込みを歓迎いたします。

※お支払いは、お申し込みの一週間後(その日が土日祝日の場合は翌平日)までに振込での入金をお願いしております(クレジットカード決済不可)申し込みフォームに入力後の自動返信メールを必ずご確認ください。

修了証をご希望の方はお出しすることは可能ですのでご相談ください。

 

 

お申し込み 

 

 

 

第一次〆切の募集期限は8月9日(日)で、結果は8月14日(金)までにメールにてご連絡いたします。

 

 

🔶利用規約・キャンセルポリシー

◆Learning Creator’s Lab 利用規約
規約はこちらから必ずご確認ください。


<キャンセルポリシー>
お申し込み後のキャンセル料については以下のとおり請求させていただきます。
初回講座の2週間前からキャンセル料が発生いたします。
⇒2週間前昼12時以降    50%  
⇒1週間前の昼12時以降   100% 

 

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 よくある質問

 

Q1. 教員でなくても参加できますか?

ーはい、もちろんです。本研修はContinous Improvement(継続的改善)という理論を用いて、学校の組織改善を導くクラフトマンシップに着目していますが、本理論は学校組織だけでなく、あらゆる組織に有益です。したがって、本研修の内容にご関心と共感を覚えた方であれば、教員また教育に直接関わるお仕事をされていないとしても、ぜひご参加いただきたいです。

 

Q2. 大学生・大学院生も参加できますか?

ーはい、参加できます。ただし、何かしらご自身の実践の経験や持ち場がないとディスカッションや課題探究は難しいと思います。お申し込み前に個別にご相談ください。

 

Q3. 英語が苦手です。それでも参加できますか?

ーもちろんです!HTHの教員によるセッションはオンラインで2回。カンファレンスでも、キーノートスピーチ(主講演)があり、それらは英語ですが、日本語での逐次通訳をつけます。何事もトライ!という精神で是非ご参加ください。

 

 

 

主催

一般社団法人こたえのない学校
Deeper Learning Japan


<パートナー>

High Tech High Graduate School of EDUCATION
Deeper Learning Global