Schools for Excellence-探究する学校のためのSEL(社会性と情動の学習)6期生募集

S4E(Schools for Excellence) 2026募集概要

 

「探究」についての知識を得て、プロジェクトの進め方がわかっても、それが、子どもたちだけではなく、教師、保護者、学校、コミュニティにとってウェルビーイングなものでなければ十分にその意味を発揮できません。協働する探究を実現するためには、安全な心理的ベースが人と人との間で、お互いがお互いを信頼しながらより良く繋がっていく環境が必須です。

まず、自分自身との繋がりを深め内側の世界へ気づいていくことで、外側の世界(子どもたち、同僚との関係や組織)の変化が立ち表れる。そうやって生まれてくる、新たな「文化」の担い手になりませんか。

6期目となる今年のS4E(Schools for Excellence) では、社会性と情動の学習(SEL)をベースに、自分の声を深く聴き、よりよく自分を知っていく営みにおいてこそ、他者の声を深く聴くことが可能だという信念を引き続き大切に実践を行います。その声はポジティブなものばかりではなく、世の中の生きづらさのようなものも含みます。そうすることによって、多様性、教育的公正、包摂性を本質的に実現することが可能だと考えています。

 

【社会性と情動の学習(SEL)とは?】

SEL(Social Emotional Learnig) は、普及団体のCASELの定義によると、「教育と人の発達における統合的な領域であり、すべての若者と大人が、健全なアイデンティティを育み、自身の感情を適切に取扱い、個人と集団の目標を達成し、他者の感情を深く感じ取り支え合う関係を築き、維持し、責任のある思いやりのある決定をするための知識・技能・態度を獲得し、応用するプロセス」とされています。Schools for Excellenceでは本実践がそれぞれの学びの場で実現できるようになることを目指します。

 


参考:CASEL SEL Framework 2020

 

【自分の声を聴くことで、他者の声を聴く】

なぜ、これほどまでに不登校の子どもたちが増えているのでしょうか。健全な心理的安全性が担保された学校、そしてその先の幸せな社会を実現するためには、まず、子どもたちの声にできない苦しさの理解が必須です。そのためには、内面化された規範を無意識に押し付けていないか、自らの差別意識による小さな言葉での攻撃を行っていないか(マイクロ・アグレッション)、もしくは自らのマジョリティ性や特権性に教師自身が気づき、その構造的・制度的な課題にもアプローチする必要があります。

スタートとして何よりも大切なことは、教師が、自分自身への意識を丁寧に向け(Self-aware) 自己理解を進めること。そのときに、自分の得意なことやポジティブな側面だけではなく、誰しもが持つ自身の痛みに気づいていくことが大切です。その上で、他者の痛みやしんどさを理解し、穏やかに身の回りを変革するアプローチをしていきます。

そのためにスピードをゆるめ、必要な余白をつくり、コミュニティの中に温かさをつくることも重要です。コミュニティの中でその体感を得ながら、どのようにしたら自身が身を置く場でそれを作ることができるかを、共に考えていきましょう。

 

【S4Eの方法論】

S4Eのカリキュラムは以下の通りです


1)
自身を知る

2)SEL実践(マインドフルネス、NVC、フォーラム、ジャーナリング、エンパシーインタビューなど※)

3)実践プロジェクト(夏以降)

⚫︎マインドフルネス
禅僧のティク・ナット・ハン氏が設立した「プラムビレッジ」(フランスやタイにある瞑想センター)のリトリートに継続的に参加し、またチベット仏教僧侶でダライ・ラマ法王のドクターでもあるバリー・カーズイン氏に学び瞑想実践を続けている佐野和之先生が毎回リードします。
⚫︎NVC(非暴力コミュニケーション/共感的コミュニケーション)
マハトマ・ガンジーの非暴力運動にヒントを得て、過酷な状況におかれてもなお人間らしくあり続ける言葉とコミュニケーションのスキルを開発したマーシャル・ローゼンバーグの考え方を当プログラムでは採用しています。
⚫︎フォーラム
参加者が円になって深く話をする場のことです。参加者は自己の内面を探究し、社会性と情動のスキルを駆使し、自己と世界のウェルビーイングの感度を高めます。全世界的に導入を進める企業や学校が増えており、様々な実践が報告されています。当プログラムでは、参加者同士が安心して自分を出し、つながりを深め、共に学ぶ仲間として支え合うことを意図しています。
⚫︎ジャーナリング 
「内側で起こっていることと外側の現実」「本講座と日常の時間」を繋いでいくため、日々の出来事やその時に感じたことを記録として書き留めていきます。
⚫︎エンパシーインタビュー
相手の体験を尊重し、その視点を深く聴くことで、相手が感じていることを理解していきます。話し手は、あらかじめ用意された質問に沿って自分のストーリーを語ります。聴き手は、想像する力や思考する力、感じる力を使って、相手の声に深く耳を傾けます。これにより、共感する/共感される感覚をつかむことを意図しています。
⚫︎実践プロジェクト
S4Eでは、HATARAKI-KAKE(働きかけ)プロジェクトを後半で実践します。小さなことでも構いません。一歩踏み出すと反発があったり、応援者がいたりさまざまなことが起きてきます。対象はクラスでも学校でも、もしかしたら家庭でもいいかもしれません。そのときに揺れた感情をS4Eの場にもちよって、メンバーと一緒に話し、前に進む勇気をもらいましょう。できるだけS4Eの実践期間中に学んだマインドフルネス、NVC、エンパシーインタビュー、ジャーナリング、フォーラム(全てでなくて良く一つでも)を実践してみましょう。

 

◆ こんな方におすすめです。

・多様な子どもたちの本当の声が聞きたい

・より包摂的な社会を教育を通じて創り上げたい

・「主体的・対話的で深い学び」に公正性を導入したい

・保護者や管理職などとのコミュニケーションを円滑にしたい

・静かでよいので、学校や社会に変革を起こしたい

・人の怒りに触れても自分も感情のコントロールができるようにしたい

 

アルムナイ(卒業生)の声はこちらのページからご確認いただけます。

※本プログラムは学校関係者だけではなく、企業やNPOの方なども参加できます。

Learning Creator’s Lab本科と連携しており、LCL探究理論講義部分の録画視聴が可能です。SELに加えて、PBLについても学ぶことができます。

 

 

Schools for Excellence 2026(6期)スケジュール

第1回 
4月29日
(水・祝)
8-12AM
(オンライン)
イントロダクション

ペアインタビュー

マインドフルネス1
相手を知る、相手を通して自分を知る

マインドフルネス:呼吸に意識をむける
第2回 
5月31日(日)
8-12AM
(オンライン)
SEL概論

マインドフルネス2

NVC1
講義+シェアリング 

NVC:感情・ニーズとつながる

第3回 
6月28日(日)
8-12AM
(オンライン)
安心安全な学校をつくるために

マインドフルネス3

NVC2

ジャーナリング

講義・事例紹介+シェアリング

マインドフルネス:自身の内面への気づき

NVC:純粋な観察、感情・ニーズとリクエスト

第4回 
8月2日(日)
10-15  
(リアル:かえつ有明中高等学校)
共感の輪を広げる

マインドフルネス4

NVC3

プロジェクト導入

ジャーナリング
講義・事例紹介+シェアリング

マインドフルネス:日常の中で実践する

NVC:実践の継続、日常との繋がり
第5回
9月6日(日)
8-12AM
(オンライン)
自分の火種に気づく

フォーラム1

自分自身が変革の種火になり続けることを決める

フォーラム:率直な感情の表現と受け止め
第6回
10月18日(日)
8-12AM
(オンライン)
プロジェクト共有

フォーラム2

他者視点を入れることで、自分自身の理想のイメージを広げる。現在地を知り、自分自身の実践を継続する糧にする。

フォーラム:継続による場の深まりの体感

第7回:
11月29日(日)
10-15  
(リアル:かえつ有明中高等学校)


最終発表

フォーラム3

自分の理想と組織の理想を考える

実践してきたことについての対話を通して、自分の火種を探究する。

 

◆講師 (基本全員毎回参加します)

 

 

 

 

 


佐野和之 かえつ有明中・高等学校 副校長
金井達亮 かえつ有明中・高等学校 司書教諭/プロジェクト科
寺中祥吾 一般社団法人こたえのない学校 理事
藤原さと 一般社団法人こたえのない学校 代表理事

 

◆募集要項

1)定員:約24名 (申込順に受付します)
・催行最低人数 14名。不催行の場合は初回の2週間前(4月15日)までにご連絡いたします。
・同じ組織から、複数の方のお申し込みを歓迎しています。
・事前課題の提出やプロジェクト実施があります。自己を見つめ、組織を変容させることにしっかり取り組みたいと考えている方におすすめしています。

2)講座運営
・オンライン開催の日程では、Zoomを使用します。スマートフォンからの参加も可能ですが、ディスカッションに参加できるように、ビデオオン・音声オンにできるようにお願いします。画面オフでの参加の場合は欠席扱いとなりますので、基本的にはお控えください。
・チームプロジェクトはZoomなどオンラインミーティングや、SNSを使って進めることが中心となります。(事務局で講座開始前にLINEグループを作成するため、アカウントをお持ちでない方はLINEへのご登録をお願いしております。)予めご了承くださいませ。登録などのサポートは適宜行います。
・Schools for Excellenceはコミュニティとして運営しています。学校改革は1年では終わらないため、終了後もSchools for Excellenceとして組織に働きかけていくための相談を受けます。終了後にはアルムナイ(卒業生)として次期以降のプログラムに参画したり、アーカイブ聴講が可能です。
・参考図書をお申込み後にご案内します。強制するものではありませんが、できるだけお読みいただくことをおすすめいたします。
・事前課題があります。難しいものではありませんが必ずご提出ください。

 

◆価格

私学教員・一般:165,000円(税込)

公立学校教員・学生:135,000円(税込)

お支払いは、お申し込みの一週間後までに振込での入金をお願いしております(入金締切日が土日祝日の場合は翌平日、クレジットカード決済不可)。申し込みフォームに入力後の自動返信メールを必ずご確認ください。
・「公立学校教員・学生価格」について
 a)「公立学校教員」とは、法律の規定による区分けに準じます。教育委員会勤務、国立学校教員は対象外となります。
 b)講座が行われる年度に公立学校に勤務される方(基本は常勤もしくは常勤に準ずる)が対象となります。したがって応募時点で、次年度公立学校への入職が決まっている方は対象となります。反対に、公立学校からの退職が決まっている方は対象になりません。
 c)「学生」に関しては、学士・修士課程学生を基本的には想定しておりますが、教職大学院の現職教員の方は対象になりません。
研修等に補助のない公立の先生方、学生のみなさんにもご参加いただきたく、このような価格設定となっていること、ご容赦ください。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。
・修了証をご希望の方はお出しすることは可能ですので相談ください。

◆Learning Creator’s Lab 利用規約
規約はこちらから必ずご確認ください。


<キャンセルポリシー>
お申し込み後のキャンセル料については以下のとおり請求させていただきます。
初回講座の2週間前からキャンセル料が発生いたします。
2週間前昼12時以降    50%  
1週間前の昼12時以降   100

 

◆お申し込み 

 

 

上のバナーをクリックして、お申し込みください。

来期以降の本プログラムや、LCL関連の他のプログラム等にもご興味がある方は、ぜひコチラからメルマガにご登録くださいませ。告知等は、メルマガで先行してご案内しております。

こたえのない学校Facebookページツイッターでも、プログラムのご様子や代表藤原のブログ更新等のご案内を発信しております。

 

 

<主催>

一般社団法人こたえのない学校