LCL2019募集概要
合宿後にクリエイティブパートナーと出会い、探究学習の主要な理論に触れながらも、チームで決めた探究プロジェクトを共に開発・実施していく約7か月間の旅となります。自らプロジェクトを生成していく教育者育成プログラムであり、自己を振り返り、自ら積極的に学び行動を起こすことで、将来にわたっての仲間や、探究学習に向けての自信など、多くのことが得られます。今年のテーマは「クリエイション & ジェネレーション!」 さあ、探究の旅をご一緒しましょう!
◆こんな方にお勧めです
● 探究学習を学校や教育機関で実践してみたいが、開発・実施の環境がない方
● 探究学習の理論を一線の実践者から学びたい方
● 学校外の先生や教育に関わる人たちと一緒にプロジェクトをしたい先生方
● 民間企業勤務や民間教育事業に携わっていて、先生と一緒に何かをしたい方
● 探究学習を推進するにあたって、信頼できる仲間とメンターを見つけたい方
● 教育者としての自分を振り返り、自分らしい探究学習を実践できるようになりたい方
◆LCL2019の探究プロジェクト
下記3つのプロジェクトに参画します。
①チーム探究プロジェクト(必須)
LCLでは、10月の最終発表に向けて、自らテーマを決めた探究プロジェクトを多様なバックグラウンドを持つ5名前後一組のメンバーと組んで、約7か月間、共に開発・実施していきます。そうすることで、プロジェクトを通じた学びを自ら経験することに大きな価値があると考えています。本プロジェクトにしっかりコミットしていただくことが本プログラムの参加条件となります。
②クリエイティブパートナーに関する探究プロジェクト
下記の3つのクリエイティブパートナーが進めるプロジェクトの企画・実施に携わります。①のチーム探究プロジェクトのテーマをこのプロジェクトに連携しても構いません。よくばりな方は複数に携わっても構いません。
電通アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所
様々なプロジェクトで教育に携わってきた実務経験者でチームを組織、コミュニケーション領域での発想メソッドや社会貢献活動での経験を体系化し、研究校での共同研究を含め、アクティブラーニングに使えるノウハウを教育界に提供しています。
今回のプロジェクトの対象となる「自由研究のすすめ方」は、小学生(に限らず大人まで)が世界でたったひとつの(ユニークな)自由研究をつくれるようにと考案されたプログラムです。
アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所URL⇒こちら
amu by CONCENT
amuは、教科書や雑誌、企業広報誌、コーポレートサイトなど様々なメディアにおいて情報発信者と読者やユーザーの間に最適な接点をデザインでひらき、創り出してきたデザイン会社コンセントが運営するコミュニケーションスペースです。今回同社が本社を構える恵比寿の町を子どもたち、コミュニティと一緒に盛り上げていく企画にLCLメンバーが関わります。
amu by CONCENT URL⇒こちら
EXIT Film
イグジットフィルムでは、シネマ表現にフォーカスした映像制作を手掛けています。シネマ風の絵作りや構成に基盤を持ち、様々なジャンルの映像コンテンツ制作を通じて、クライアントの課題解決や、社会課題の解決、そして自分たちの作家性の追求を目指しています。今回、同社のフィルムエデュケーション、クリエイティビティー・クラス、またはシナリオメイキングの授業にLCLメンバーも関わります。
EXIT FILM⇒こちら
③個人探究プロジェクト(自由課題)
個人、もしくはメンバーのだれかと一緒にチームを組んで自らテーマを設定して探究プロジェクトを実施することを奨励します。LCLで学んだことをぜひ応用してください。
2019年度スケジュール
(スマートフォンなどをご利用で画面に表全体が表示されない場合、表内を横にスクロールしながらご覧ください。)
3月28日(土)13:00 -3月29日(日)15:00 (合宿) | 探究の旅への準備合宿 | 1)自分を知る時間 2)チームを創る時間 3)探究についての現在地の確認とゴール設定 岩瀬直樹(軽井沢風越学園校長)〔ウエブ参加〕 藤原さと(一般社団法人こたえのない学校代表理事) 寺中祥吾 (流通経済大学助教)チームビルディング 甲斐崎博史(軽井沢風越学園) チームビルディング |
4月18日(土) 14:00-19:00 | 探究をジェネレートする | 探究マインドセット:ジェネレーターという「あり方」 市川力 (一般社団法人「みつかる+わかる」代表理事・ジェネレーター) |
5月10日(日) 10:00-18:00 (ロングミーティング) | クリエイティブマインドと探究 | クリエイティブパートナーによるワークショップとプレゼンテーション 電通アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所 地理人研究所 Exit Film |
5月31日(日) 13:00-18:00 | 探究学習の各理論を学ぶ | 子ども哲学(P4C)における探究 河野哲也(立教大学文学部教授) 清水将吾(NPO法人こども哲学おとな哲学アーダコーダ 理事) |
6月21日(日) 10:00-18:00 | 探究学習の各理論を学ぶ | イエナプランにおける探究 中川綾(日本イエナプラン教育協会理事) ************ 国際バカロレア認定校における実践と探究 坪谷郁子 (東京インターナショナルスクール理事長) 秋吉梨恵子(聖ヨゼフ学園小学校教諭) |
8月1日(土) 14:00-19:00 | 探究プロジェクト中間発表 | 探究プロジェクトのプランおよびいままでの取り組みの発表 当日のアドバイザー(予定※) 岩瀬直樹(軽井沢風越学園校長) 市川力 (一般社団法人「みつかる+わかる」代表理事・ジェネレーター) 各クリエイティブパートナー ※日程が先のため、一旦日程の確保をいただいていますが、総評者の一部が欠席となる場合もございます。 |
7-10月 | 探究プロジェクト実践(各グループ) | |
10月10日(土) 14:00-19:00 | 探究プロジェクト 最終発表 | 探究プロジェクト実践発表と総振り返り 当日の総評者(予定※) 岩瀬直樹(軽井沢風越学園校長) 市川力 (一般社団法人「みつかる+わかる」代表理事・ジェネレーター) 各講師・クリエイティブパートナー(一部) ※日程が先のため、一旦日程の確保をいただいていますが、総評者の一部が欠席となる場合もございます。 |
◆応募資格
①教員・教育関係者・学生・社会人・保護者、その他教育に興味があり、本格的に”探究”を学び、実践したい方 (18歳以上)
②LCLの活動にコミットし、探究プロジェクトを責任もって推進する方。
③「教えてもらう」のではなく、「自ら学び」「自ら教育を変革していきたい」という気概のある方。本プログラムは「自ら探究する」プログラムです。講義やワークショップをベースに自ら学びを深める意思のある方。
④チームプロジェクトはオンラインミーティングや、FBなどのSNSを使って進めることが中心となります。そのことをご了承いただける方。登録などのサポートは適宜行います。
⑤本ホームページの「×探究・LCLとは」の項を必ずご確認いただき、プログラムについてご理解いただける方。
⑥遊び心のある方!
※全体として75%以上の出席と課題提出がアルムナイ認定の必須条件となります。特に合宿は参加必須です。なお、「探究学習の各理論」については、教員の方は、時期的に忙しい時期でもあるため、オンラインのビデオを視聴し、レポートすることで参加とすることもできます。探究プロジェクトのフリーライディングは認めません。不明点などは事前にお問合せフォームからお問い合わせください。
◆講座概要
(スマートフォンなどをご利用で画面に表全体が表示されない場合、表内を横にスクロールしながらご覧ください。)
価格 | (3月合宿宿泊費込・税込) 一般・および私学教員: 早割 150,000円(税抜換算 136,400円) 現役公立学校教員・学生: 早割110,000円 (税抜換算 100,000円) ※早割は【2月10日24時まで】。 ※早割期間が終了したら【+5,000円】となります。 ※教員は教員免許だけではなく、2020年2月現在で実際に現場で教鞭をとられている方、来年度も教員継続される予定の方を対象とします。(臨時教員の方などは一旦いずれかを選択の上、申し込み備考欄よりご相談ください)。今回、補助のない公立の教員の方に可能な限りご参加いただきたく、このような価格設定となっていること、ご容赦ください。 ※修了証はご希望の方にはお出しします。 ※お申込みフォームは本項の下にあります。 <キャンセルポリシー> お申し込み後のキャンセル料については以下のとおり請求させていただきます。 初回講座の2週間前からキャンセル料が発生いたします。 ⇒2週間前昼12時以降 50% ⇒1週間前の昼12時以降 100% |
条件 |
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会場 | ◆ 初回合宿会場:中伊豆ワイナリーヒルズ (静岡県伊豆市下白岩1434) ◆ その他の日程:IID世田谷ものづくり学校(東京都世田谷区池尻 2-4-5) ◆ その他の日程:MISTLETOE OF TOKYO(東京都目黒区 大橋2-22-42) |
協賛 | 電通アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所 株式会社 地理人研究所 Exit Film Inc. IID世田谷ものづくり学校 一般社団法人Learn by Creation(一般社団法人SOLLAから社名変更予定) |
主催 | 一般社団法人こたえのない学校 http://kotaenonai.org/ |
◆お申し込み
お申し込み受付は終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました!
◆講師一覧
【全体アドバイザー】 岩瀬直樹氏
一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団副理事長
22年間の小学校教員を経て、2015-2018年東京学芸大学大学院教育学研究科教育実践創成講座准教授。2018年3月より一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団にて学校設立に関わる。専門は、学級経営論、ファシリテーション。教員時代は主に、信頼に基づく学級経営、学級経営・校内研修・授業へのファシリテーションの活用、ライティングワークショップ、学習の個別化等の実践研究に取り組む。著書に『せんせいのつくり方』、『信頼ベースの学級ファシリテーション』シリーズ(解放出版)、『「最高のチーム」になる!クラスづくりの極意』(農文協、近刊)等多数。
【探究マインドセット】 市川力氏
探研移動小学校主宰・ジェネレーター
元東京コミュニティスクール校長。変化の激しい時代を面白がって生きる探究マインドを育むために、街場のおっちゃんとして、大人と子どもがともに学び成長する場づくりを行っている。NHK Eテレ高校講座「総合的探究の時間」及びNHK for School 「メタモル探偵団」を企画・監修・出演。主な著書は『先生!』(岩波新書)『探究する力』(知の探究社)『科学が教える、子育て成功への道(翻訳書)』(扶桑社)『クリエイティ・ブラーニング(共著)』(慶應義塾大学出版会)
【チームビルディング/ファシリテーション】 寺中祥吾氏
流通経済大学 助教
2010年より株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンに参画、アドベンチャー教育を通した研修の企画・実施、指導者養成等に従事する。2017年より、現職。スポーツ経験の中で身に付けた力を汎用的な力に転換することを目指し、体験学習を通じた実践と研究に取り組んでいる。
【チームビルディング】 甲斐崎博史氏
軽井沢風越学園一般財団法人軽井沢風越学園準備財団
1999年、プロジェクト・アドベンチャー(PA)に出会ったとき、価値観、世界観、教育観がひっくり返る体験をし、それ以降、PAとそのベースとなる体験学習法が自分の教育の核になると確信。子どもたち自身が学び進めていくワークショップや探究学習、協同学習を展開している。
【国際バカロレア】 坪谷郁子氏
東京インターナショナルスクール 理事長
1985年イングリッシュスタジオ(現日本国際教育センター)設立、1995年東京インターナショナルスクール(国際バカロレアの認定校)を設立。2000年、軽度発達障害など個別指導が必要な中・高校生のためのNPOインターナショナルセカンダリースクール設立、2012年、国際バカロレア(IB)機構アジア太平洋地区委員会の委員に就任(現国際バカロレア日本大使)。文部科学省とともに、教育の国際化の切り札となる国際バカロレアの普及に取り組んでいる。内閣府教育再生実行会議9次提言委員。現内閣官房教育再生実行アドバイザーおよびワーキンググループ委員。
【国際バカロレア】 秋吉梨恵子氏
聖ヨゼフ学園小学校教諭
IB Advanced Certificate in Teaching and Learning Research 保有。
公立小学校で教えている時にIBと出会い、その魅力と可能性に惹かれ渡米を決意。北米、欧州の各地で学校を訪問しながら、大学院でIBについての研究を続ける。日本の小学校初のPYP認定校で、探究のカリキュラムデザインと実践に奮闘中。LCL1期生。
【イエナプラン】 中川綾氏
日本イエナプラン教育協会理事・株式会社アソビジ代表
元中学高校教諭(保健体育)。普通科・定時制・通信制高校、公立小中学校、特別支援学校、などでの教員経験あり。アメリカ・オランダなどを視察滞在して学んだ、Project Based Learningやイエナプラン教育などの経験型自立学習プログラムを日本で研究実践し、『具体的なアイデアと考え方』で支援・促進する。また、「大人が楽しんでいれば、子どもも楽しく生きることができる」という想いのもと、教育機関・企業・行政の大人に向けて、体験を通してチームビルディング研修やワークショップ等を行う。2019年4月に開校する佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団代表理事。
【こども哲学】 河野哲也氏
こども哲学おとな哲学アーダコーダ副代表理事・立教大学文学部 教授
慶應義塾大学文学研究科後期博士課程修了、博士(哲学)。専門は哲学、倫理学、教育哲学。日本哲学会理事、日仏哲学会理事、日本現象学会委員、日本科学哲学会理事、科学基礎論学会評議員。著書に 『じぶんで考えじぶんで話せる こどもを育てる哲学レッスン 』(河出書房新社, 2018年)、S・ケイ、P・トムソン『中学生からの対話する哲学教室』(玉川大学出版部, 2012年, 共訳)、『現象学的身体論と特別支援教育』(北大路書房, 2015年)、『道徳を問いなおす: リベラリズムと教育のゆくえ』(ちくま新書, 2011年)等。
【こども哲学】 清水将吾氏
こども哲学おとな哲学アーダコーダ理事
立教大学兼任講師。NPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ理事。日本大学、日本女子大学、東邦大学で非常勤講師を務める。ウォーリック大学大学院哲学科でPhDを取得後、東京大学UTCPの特任研究員、特任助教を経て、現職。分担執筆書に、『ベルクソン『物質と記憶』を診断する-時間経験の哲学・意識の科学・美学・倫理学への展開』(書肆心水、2017年)。共監訳書に、マシュー・リップマンほか『子どものための哲学授業: 「学びの場」のつくりかた』(河出書房新社、2015年)
◆メンター
【EdTech×探究】 佐藤昌宏氏
デジタルハリウッド大学大学院教授
「デジタル技術を活用して新しい教育を創る」ことを目的とする「エフェクティブラーニングラボ」主宰。2004年にデジタルハリウッド大学院の学校設置メンバーとして設立に参画。経産省、総務省、内閣官房など国の委員や延べ2000人を超えるEdTechスタートアップのメンター、審査員等を務める傍ら、EdTechグローバルカンファレンス”Edvation x Summit”を主宰。経産省「未来の教室」内閣府教育再生実行会議技術革新ワーキンググループ委員。著書「EdTechが変える教育の未来」(インプレス)※3期はメンターとして参画いただきます。