一般的にアメリカの名門ボーディング・スクールでは、講義型の授業はほとんど行われず、『ハークネステーブル』という、楕円形の机に先生を含めるクラス全員が座って議論方式で授業が進んでいきますが、これをハークネス・メソッド※と言います。
今回、数多くあるボーディングスクールのなかでも、歴史的起源が古く、学術的権威のある名門10校「The Ten Schools」の一校であるローレンスビルスクールの在学生である藤井新さんをお迎えし、教員・教育者向けにワークショップをしていただきます。
今回は一番基本となる「読む」をテーマにハークネスを体験し、他の教科への応用を後半レクチャーしていきます。ハークネスを体験し、実施してみたい方、またリーディング・ライティングワークショップ中のカンファレンスでこのやり方を試してみたい方におすすめのプログラムです。
※ハークネスメソッドはエドワード・ハークネスによって開発され、フィリップス・エグゼター、フィリップス・アカデミー、ローレンスビルスクールなどで広められました。
◆プログラム内容
1)ハークネスの有効性を確認するアイスブレイク (プロジェクトアドベンチャー)
2)ハークネスを体験する
今回は、「読書」をテーマにハークネスを体験します。
題材: Lottery http://f59.aaacafe.ne.jp/~walkinon/kuji.html
※先に読んでおいていただくことを推奨します。
3)実際の導入に向けて
ハークネスの色々なやり方(明確なゴールを決める場合、決めない場合)
他教科への応用(理科・数学・歴史など)
◆日時:12月21日(土)15:00-18:00
◆場所:駒込学園駒込中学校・高等学校
(東京都文京区千駄木5-6-25)
◆アクセス
https://www.komagome.ed.jp/access/
◆対象:現役学校教員・民間教育者・大学生
(応募者多数の場合、現役学校教員の方が優先となります)
◆定員:20名
◆価格:無料
※明確な応募意思を持ってお申し込みください。キャンセルはほかの方の迷惑となりますので、基本的にお控えください。(連絡なしのキャンセルや無断欠席の場合、今後のLearning Creator’s Labへのご参加をお断りする可能性があります)
◆講師:藤井新
国内私立小学校から、St. Mary’s International Schoolに転じ、プロジェクト型学習、STEAMなどを経験。 9th Gradeよりアメリカのボーディングスクール ローレンスビルスクール に入学。現在16歳。アメリカでは、チャレンジコースのインストラクターや、CYOでのボランティアを通し、アメリカの教育現場で活動。FREE THE CHILDREN, CANVAS などの日本国内活動にも参加。米国ボーディングスクールにおけるハークネステーブルの教育手法を日本に紹介・普及させたいと考えている。
→お申し込みはこちらから
※ご好評につき定員に達したため、現在キャンセル待ち受付中です。
<藤井さんからのコメント>
詰め込み型教育でなく、海外トップスクールが実践する考える力やリーダーシップ育成を重視する教育、それこそがハークネスです。短く説明すると、ハークネスとは『ハークネステーブル』という、楕円形の机に先生を含めるクラス全員が座って議論をする授業法です。
『えっ?それだけ?』
『議論するだけで何が学べるの?』、と思う方もいるかもしれません。
レクチャーによって生徒に情報を受け渡す日本式の教育とは違い、生徒たち自らの力で情報にたどり着くことで、覚えるだけではなく学ぶことができるのです。
ハークネスは決まったルールや進め方がないため、教師の力量が試される授業法とも言われます。生徒たちに議論をさせ、自分の辿り着いて欲しいところにもっていく技術が必要なのです。
今回は、このハークネス法の生徒側、教師側、二つの経験を持つ藤井新が講師を務め、ハークネスの長所や短所、進め方、注意点を紐解いていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
<私たちについて>
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Learning Creator’s Lab
※こたえのない学校の主催する教育者向け年間プログラムです。本プログラムはLearning Creator’s Labのオープンラボとして実施します。
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