組織を変えるSEL―社会性と情動の学習 2日間集中研修

Learning Creator’s LabのOpen Labとして、11月2〜3日に発達理論の考え方を応用した、特に学校内の組織・文化づくりのためのSEL集中研修を実施します。

来年からの学習指導要領改訂に向けて、探究的な学びの教育実践の手法に関する情報や研修は増えてきました。しかし、新しい形の授業を実践する先生が「自分だけが」「特定の教室」で実践することで孤立化したり、「こういった学校を創り上げたい」と学校改革者が思っても現場が動かない、などの困難に直面することが多々あります。新しい学びを本当の意味で実践し、世の中を変えていくには、個人そして組織双方からの変革が必要になります。

実は、生徒が自身についてよく知り、そのことによって、友達など周りの人たちとのコミュニケーションを改善し、教室が安全・安心の場になっていくプロセスと、職員室で、教員同士が適切な自己開示をし、お互いに協力しあいながら新しい学びの場を作り上げていくプロセスは全く同じものとなります。且つ、規範となるはずの大人である教員同士が、安全・安心の場を作れなければ、それを子どもたちに強要しようと思ってもうまくいきません。今回、かえつ有明中・高等学校で学校組織改革をされてきた佐野和之先生、金井達亮先生をお迎えし、2日間で学級内での子どもの発達を支援しながらも、学校内での学校変革の実践準備ができるところまでをじっくりと目指すプログラムを実施します。

また、「発達理論を応用した学び」について新団体※(Learning Creator’s Labとは別のオープン組織です)を発足予定で、そちらで中長期的な組織変革支援ができるようなコミュニティを形成していく予定ですので、今回の研修でそちらの説明をすると同時に参加者にはそちらにも入って頂くことができます。

プログラムでは、SEL -社会性と情動の学習(CASELのフレームワークを使用します)をベースにマインドフルネス、NVC(非暴力コミュニケーション)などを取り入れ、丁寧に自分の在り方を確認し、どのように人と協働しながら組織や社会(世界)に働きかけていくのかを考えていく少人数のプログラムとなります。もちろんマインドフルネスもNVCも子どもたちが実践することができ、高い効果をあげます。

◆ こんなかたにおすすめです。
 新しい学びを実践しているが、学校が変わらないと感じている現場の先生
 学校・教育改革に従事しているが、変革がされないと感じている管理者
 子ども、そして自身も含めた大人の人間としての健全な発達と成長に興味のある方

◆プログラム内容

1日目: 10:00-17:00
 イントロダクション
 SEL基礎
 マインドフルネス実践
 NVC実践

2日目: 10:00-17:00
 マインドフルネスによる組織づくり
 自分の在り方と世界について考える
 学校におけるSELの実践方法と組織変革について(ディスカッション)

◆スケジュール(予定)

1日目:11月2日(土) 10:00-17:00
2日目:11月3日(日) 10:00-17:00

◆場所

EIJI PRESS Lab

東京都渋谷区恵比寿南1-9-12 ピトレスクビル 5F

http://www.eijipress.co.jp/lab/access.php

◆価格
一般:30,000 円(税込)
現役学校教員・学生:21,000 円(税込)

※定員は20名程度を予定しています。(最低遂行10名)
※基本的には先着順ですが、教員・教員外のバランスを取らせていただきます。

◆講師

佐野和之先生

かえつ有明中・高等学校 副教頭
埼玉県私立高校での勤務を経て、2014年同校で「学ぶことの喜び」を追究する新クラスの立ち上げに関わる。中学の「サイエンス科」では「スパイダーウェブ討論」や「リアルな社会との接続」など、高校の「プロジェクト科」では「NVC(共感的コミュニケーション)」や「パターンランゲージ」などをベースとした深い対話的な場を展開する中心的な役割を果たす。また、U理論、マインドフルネス、意識の発達段階などにも造詣が深く、さまざまな視点から教育のあり方を模索し、先進的に実践している。 NVCやパターンランゲージを使った個人のあり方や安心安全の場づくりなどの研修依頼が全国の学校から寄せられている。

金井達亮先生

東京大学大学院 教育学研究科 学校教育高度化専攻 教職開発コース 博士前期課程

埼玉県の私立中高一貫校を経て、かえつ有明中学高等学校に赴任。同校で同僚とともに、高等部の「プロジェクト科」「社会総合」の授業をゼロからつくりあげた。また、教育活動のコツを言語化した「パターンラーンゲージ」の作成、アクティブラーニング入試の開発など、創造的な教師チームの中心的な役割を担った。学校内外でNVC(Nonviolent Communication)をベースにした共感的コミュニケーション、チームビルディング,パターンランゲージ、マインドフルネス、SDGs 2030などの講演および研修講師をしている。
2018年に退職し、東京大学大学院教育学研究科に進学。研究分野は教師教育。

◆申し込みはこちらから

お申込状況のバランスをふまえ、申し訳ありませんが、一般の方からのお申込受け付けは一旦終了させていただきます。現役学校教員・学生の方のみ、下記お申込フォームよりお申込を受け付けております。

 

※新組織

Teal Learning Adventure Japanとして発足予定です。詳細は本研修にてご説明いたします。

<主催>

一般社団法人こたえのない学校

https://kotaenonai.org/