Schools for Excellence-探究する学校のためのSEL(社会性と情動の学習)1期生募集

 

このたび、本気で学校改革を実現したい学校・教育者向けにSchools for Excellence-探究する学校のためのSEL(社会性と情動の学習)第1期をスタートします。


学校改革で大きな成果をあげているかえつ有明中・高等学校の佐野和之先生、東京大学大学院 教育学研究科の金井達亮先生、チームビルディングの専門家で、軽井沢風越学園で学校作りをされている寺中祥吾さん、そしてSELの理論および海外事例をご紹介するこたえのない学校の藤原さとによる4人のチームで実施いたします。


当校では「探究する学び」の実践を求める先生向けにLearning Creator’s Labを5年に渡り実施してきました。しかし、個人単位で「探究」についての理解を深め、プロジェクトの進め方がわかっても、組織(学校)単位での持続的、且つ発展性のある実践の場がなければ十分にその意味を発揮できないことがありました。プロジェクト型学習は「探究する」心理的ベースが教師、そして生徒の中で育ち、お互いがお互いを信頼できなければ、その本質的な実施は非常に困難です。


今、世界各地ではプロジェクト型学習(PBL)の効果を最大限に発揮するためにSELを取り入れ、組織としての心理的安全性が確保された学校風土を作り上げようとする学校が増えています。


SELは、普及団体の
CASELの定義によると、「自己をより理解し、適切に自己の情動をコントロールするとともに、他者への気持ちを理解し、周囲との良好な関係を構築し、前向きな目標を持って責任ある決断をできるようにするプロセスである」とされ、5領域(下図)が設定されています。Schools for Excellenceではこの5領域すべてをマスターします。実際に組織改革のプランを作成・実行する、見せかけでない本当の組織改革・学校改革を実現するためのプロジェクト型研修となります。

<参考:CASEL SEL Competencies https://casel.org/core-competencies/>

 

 

【私たちからのメッセージ】

持続性のある本当の意味での組織変容のためには、その構成員一人ひとりが自分が本当にどのように生きたいのかについて意識的であり、それを言語化し、人にそれを伝えられることが必要です。そして、変容を継続するためには、一人ひとりが生きる道を探究する意志を持ち続けること、そして同僚とコラボレーションすることが必須です。


あなたが「ほんとう」にしたいことは何でしょうか?成し遂げたいことは何でしょうか?その真剣に探究する姿を見て、はじめて同僚も部下も生徒も安心して「探究」することができます。


本当の意味での「コラボレーション」は心の奥底では「違う」と思っていてもそれを押しこめ、それを黙ったまま、組織の論理に従っている間は決して実現しません。


自分が「今」思っていることでよいので、少し勇気を出して、その気持ちを伝えることができることが第一歩です。その上で、組織としてそのようなことができる環境設定と「場」づくりをしていきます。そうした「場」はどのようにつくっていけばいいのでしょうか? 組織は形態ではありません。「文化」です。本研修では、新しい「文化」の担い手になるための「あり方」と「技術」を同時に学びます。


Schools for Excellence では組織・学校を本気で変えたいという気持ちを持ったメンバーが繋がるコミュニティをつくっていきます。前半はSELの概論、および「場」づくりのツールとしての共感的コミュニケーション(NVC)、フォーラム(※)、マインドフルネスなどを理論と実践で学びます。後半は「自分たちの学校を変容する」取り組みをスタートし、お互いにその取り組みに対してフィードバックをしながら、チームで学校改革を推進します。

フォーラムとは、参加者が円になって話をする場のことで、教育実践の場ではサークル・タイムとも言われています。様々な実践が報告されていますが、ここでは、参加者同士が安心して自分を出し、つながりを深め、共に学ぶ仲間として支え合うことを意図しています。


◆ こんな方におすすめです。

・「主体的・対話的で深い学び」の実践を学校に広めたいが広まらない

・教員同士で対話をしても、続かない、本質的なものにならず、上すべりする

・心からやりたいことがあるのに、うまく説明できない、仲間がつくれない

・学校マネジメントと、現場教員の意識のギャップがあり改革が進まない

 

※本プログラムは学校改革だけではなく、マネジメントと現場スタッフとのギャップで改革が進まない企業やNPOの方なども参加できます。

※プログラムスタート前に自分の組織のビジョンを書いていただく事前課題があります

 

 

Schools for Excellence 2021 (1期)スケジュール

第1回 
3月21日(日)
8-12AM
(オンライン)
イントロダクション

チームビルディング
イントロダクション
お互いを知る時間(ペアトーク)
自分の組織のビジョンのシェア
第2回 
4月25日(日)
8-12AM
(オンライン)
SELの基礎と概論

NVC基礎
マインドフルネス基礎
フォーラム基礎
SEL概論:講義+シェアリング 
NVC/Mindfulness/Forum 初級実践
  
NVC:ただ聴く
Mindfulness:呼吸に意識をむける
Forum:安心安全の場を体験する
第3回 
5月16日(日)
8-12AM
(オンライン)
組織改革1

安心安全な学校をつくる


NVC中級1
Mindfulness中級1
フォーラム中級1
安心安全な学校・組織を実現するために(講義・事例紹介+シェアリング)
NVC/Mindfulness/Forum 中級実践1
NVC:感情・ニーズとつながる
Mindfulness:自身の内面への気づき
Forum:率直な感情の表出受け止め

※このタイミングで最終回に向けてのプロジェクト条件をお伝えします。
第4回 
6月13日(日)
8-12AM  
(オンライン)
組織改革2

リーダシップ1
共感の輪を広げる

NVC中級2
Mindfulness中級2
フォーラム中級2
学校組織の変革の広がり(講義・事例紹介+シェアリング)
NVC/Mindfulness/Forum 中級実践2
  
NVC:リクエストを出す・NVC意図理解
Mindfulness:日常の中で実践する(食べる瞑想・歩く瞑想など)
Forum:継続による場の深まりの体感
第5回
7月18日(日)
8-12AM
(オンライン)
組織改革3

リーダーシップ2
改革の火種となる
自分自身が変革の種火になり続けることを決める。

自分の理想とする組織を共有するForum
第6回
8月18日(水)
8-12AM
(リアル)
プロジェクト共有

実践チューニング
リーダーとしての器
リーダーとしての器を広げる
仲間同士でサポートをし合う。他者視点を入れることで,自分自身の理想のイメージを広げる。現在地を知り,自分自身の実践を継続する糧にする。他者をサポートすること、多様な具体例を知ることでリーダーとなっていく。
第7回:
10月17日(日)
10-15AM 
(リアル)
プロジェクト
最終発表
自分の理想と組織の理想を考える
実践してきたことについての対話を通して,自分と組織の理想を探究する。

※第6~7回のリアル開催は新型コロナウイルスの感染状況を勘案しながら最終的に判断いたします。途中休憩を一時間挟みます。開催場所は東京23区内もしくは23区内同等のアクセスのよい場所を予定しております。

 

◆募集要項

定員:約20名 (プロジェクトはペアで実施します。2名ペア申し込みの方を優先します。一組織からペアの方が最優先、次にそれ以外のペアの方、最後に単独申し込みの方となります。)
※催行最低人数 14名。不催行の場合は2週間前にご連絡いたします。
※組織改革、学校改革に本気で取り組みたいと考えている方(事前課題やプロジェクトを実施すること)

1次募集〆切 27日(日)2月14日(日)までに選考結果をご連絡します。

2次募集〆切 2月21日(日)
※選考は、ダイバーシティその他を考慮させていただき〆切後1週間を目処にご連絡いたします。同等のお申込みの場合は、ペアでお申し込みの方、先着の方が優先です。
※3名以上での参画の場合は申込フォームの備考欄にお書きください。

オンライン開催の日程では、Zoomを使用します。スマートフォンからの参加も可能ですが、ディスカッションに参加できるように、ビデオオン・音声オンにできるようにお願いします。また、外出先や移動中からの参加の場合は欠席扱いとなります。基本的にはお控えください。※Zoomの安全な使用に関する当法人の見解と対応についてはコチラをお読みください。

参考図書をお申込み後にご案内します。できるだけ購入いただくことをおすすめいたします。

◆価格

私学教員・一般:150,000円+税(税別/一人当たり)ペア割引後145,000円+税

公立教員:110,000円+税(税別/一人当たり)ペア割引後105,000円+税

※ペア申し込みの方が優先、且つ割引が適用されます。(1組織から3名以上での申し込みの方は、その旨申し込み備考欄にお書きください。申し込み数によって調整させていただく可能性があります。)

お支払いは、選考結果のメールをご案内後、一週間以内に振込での入金をお願いしております(クレジットカード決済不可)

※Schools for Excellenceはコミュニティとして運営します。学校改革は1年では終わらないため、1期終了後もSchools for Excellenceとして組織改革の相談に乗ります。また、2期以降はアルムナイとして参画したり、リフレクションとして無料でリピート聴講が可能となります。また、本プログラムは持続可能性および独自性確保のため、助成金などは一切受けておりません。受講料はそのことも勘案してご判断ください。

※公立から私立または私立から公立への異動を予定されている方は、申込時点での所属でお申込みいただき、申込フォーム備考欄に異動予定についてご記入ください。

※事前課題があります。難しいものではありませんが必ずご提出ください。

※修了証をご希望の方はお出しすることは可能ですので相談ください。


◆講師

佐野和之先生 かえつ有明中・高等学校 副教頭

埼玉県私立中高一貫校での勤務を経て、2014年同校で「学ぶことの喜び」を追究する新クラスの立ち上げメンバーとして赴任。中学では様々なプログラムの体験を通じて、多様な思考スキルと表現方法を学ぶ「サイエンス科」、高校では内省と対話から自分たちに必要な学びの場を自らの力で創造する「プロジェクト科」など、「新しい学び」を展開している。また共感的コミュニケーションやU理論、マインドフルネスなど多岐にわたる分野から教育のあり方を模索し、先進的に実践している。「共感的コミュニケーション」や「パターンランゲ―ジ」などを使った教師間のチームビルディングの研修を実施している。。

 

 

金井達亮先生 東京大学大学院 教育学研究科 学校教育高度化専攻 教職開発コース 博士後期課程

埼玉県の私立中高一貫校を経て、かえつ有明中学高等学校に赴任。同校で同僚とともに、高等部の「プロジェクト科」「社会総合」の授業をゼロからつくりあげた。また、教育活動のコツを言語化した「パターンラーンゲージ」の作成、アクティブラーニング入試の開発など、創造的な教師チームの中心的な役割を担った。学校内外でNVC(Nonviolent Communication)をベースにした共感的コミュニケーション、チームビルディング,パターンランゲージ、マインドフルネス、SDGs 2030などの講演および研修講師をしている。2018年に退職し、東京大学大学院教育学研究科に進学。研究分野は教師教育。

 

 

藤原さと 一般社団法人こたえのない学校 代表理事

日本政策金融公庫にて中小企業事業融資に従事後、米国留学中に国際労働機関(ILO)でマイクロファイナンスのスキームを調査。ソニー(株)本社経営企画管理・戦略部門で、海外アライアンス業務に従事。長女出産後ヘルスケアコンサルタントとして医療機関再生、ミャンマー保健省と協働した現地乳がん検診事業立ち上げのリード等を行う。2012年度都内区立保育園父母会長。2014年に「こたえのない学校」を設立。2018年経産省 「未来の教室」事業で世界屈指のプロジェクト型学習を行う米ハイ・テック・ハイの教育プログラムを日本に導入。慶應義塾大学法学部政治学科卒・米国コーネル大学大学院公共政策学修士。著書に『探究する学びをつくる-社会とつながるプロジェクト型学習』(平凡社)

 

アドバイザー

 寺中祥吾氏    軽井沢風越学園

1984年、長崎県出身。プロジェクトアドベンチャージャパン、流通経済大学助教を経て、2020年度より軽井沢風越学園に参画。「大人も子どもも学び続ける」場所を目指して、学校づくりに取り組んでいます。『せいんせいのつくり方(共著)』(旬報社)、『野外教育学研究法(共著)』(杏林書院)、『クラスのちからを生かす: 教室で実践するプロジェクトアドベンチャー(共著)』(みくに出版)

 

 

◆Learning Creator’s Lab 利用規約
規約はこちらから必ずご確認ください。

 

<キャンセルポリシー>
お申し込み後のキャンセル料については以下のとおり請求させていただきます。
初回講座の2週間前からキャンセル料が発生いたします。
2週間前昼12時以降    50%  
1週間前の昼12時以降   100



◆申し込みはこちらから(ペア申込の方もお一人ずつお申込みください。) 

お申し込み受付は終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました!

 

<主催>

一般社団法人こたえのない学校